2014-01-01から1年間の記事一覧

沖縄とアート、或いは「いちゃりばちょーでー」の精神:「太陽の棘」。

今頃日本はゴールデン・ウィークで、さぞ楽しい事だろう…が、此方はと云えば、日曜の午後から国内出張に出掛け、昨日戻った(涙)。「国内」と云っても結構な距離と時差が有るので、時差に弱いワタクシは、微妙に時差ボケに為るのが辛い。が、「東京からだっ…

Samurai Reincarnation/「魔界転生」。

それにつけても、オバマの日本訪問は一体何だったのだろう…。それは共同記者会見で、安倍総理が会見「原稿」内でオバマを「バラク、バラク」とファースト・ネームで読んで居たのに対し、筆者の知る限りオバマは安倍氏を「ミスター・アベ」とか「ミスター・プ…

バーグマン夫妻が愛した「箱」。

やっと春が訪れたニューヨーク…最近は個人的イヴェントが目白押しだった。前回のダイアリーでも触れたが、先週の金曜日は、我等地獄夫婦の10回目の結婚記念日(「アルミ婚」と云うらしい…未だ未だ安っぽい感じがする)。「10年」と云う年月はアッと云う間だ…

「来ちゃった…」。

今日は何と、筆者とマヨンセの10回目の結婚記念日。我ながら良くぞ10年も持った物だが、これも全てはマヨンセのお陰…「感謝 」の一言に尽きる。そして今日の話題は、結婚記念日には「相応し過ぎる」話題なので、悪しからず(笑)。さて、火曜の夜に短期滞在…

「道行く人よ、心して/目を留めよ、良く見よ」。

今日本に来て居る…重要な仕事の為の、超短期間滞在の弾丸出張だ。その仕事の合間を縫って、土曜の夜は久々のかいちゃうとNYから来日中のライターK女史と会食。先ずはかいちゃうの所で、或る歴史的イヴェントに使われた中国絵画の軸と美しい青磁花入を眺めな…

「世界で最も歌が好きで、最も歌が上手い女」:Buika@Town Hall.

やっと春めいて来た、ニューヨーク。そして気温も上がり、座骨神経痛も良く為り始めた先週末は、マヨンセと「Whitney Biennial」へと向かった。然し噂には聞いて居たが、今回の「Biennial」は一寸酷過ぎると思う…例えばリヒターやコスース、フレイヴィン等の…

「メタモルフォーゼ」と「アンバサダー」@MOMA。

いやはや、久し振りに「スカッとする」話題を新聞で読んだ!…それは「3200円の遺失物、ゴーギャンの絵だった」と云う見出しの記事の事。この記事に拠ると、1970年にロンドンのコレクター宅から盗まれたゴーギャンとボナールの絵が、44年振りにシチリア島で見…

大島渚の「儀式」@ジャパン・ソサエティ。

気が付けばもう4月…今年も1/4が終わって仕舞った。で、唐突だが、最近気に為る女優が居る。その美しくも「個性的な」女優の名は、エリザベス・デビッキ…この名前を聞いて直ぐに彼女の顔を思い出せる人が居たら、その人は大した映画好きだと思うが、それは何…

"Incurably romantic."

オークション・ウィークも終わり一息吐いて居る最近、昼は仕事をしながら座骨神経痛の為の鍼治療…。そして夜はと云うと、前回日本に行った時に家の近所に在る「disk Union Jazz TOKYO」で手に入れた、或る中古CDを良く聴いて癒されて居る。そのCDとは、ジャ…

日本美術展覧会@NYC、そして笑えない「夢」。

昨日の朝は、再びマイナス6度迄気温の下がったニューヨークだが、今晩の予報は何と「雪」。全く以って好い加減にして欲しいが、超多忙だった春の「Asian Art Week」が、先週漸く幕を閉じた。その先週のクリスティーズは、3部門都合8セールスで7211万4126ドル…

「中国青銅器」の寄贈と、新たなる「Sublime & Beautiful」の誕生。

先ずはトップ・ニュース。昨日オークションで売却される筈だった、商〜西周前期の「青銅饕餮文方罍」は、急遽オークションが中止された。そしてこの「青銅饕餮文方罍」は、「生まれ故郷」と思われる湖南省のプライヴェート・コレクター有志に拠って「プライ…

「青銅饕餮文方罍」と「日本人の眼」の行方。

寒さもやっと一息吐いたニューヨークでは、春の「Asian Art Week」が始まった。そんな中、各ギャラリーが開催する特別展示や、レセプションを廻るのも仕事の内。日本美術ディーラーSebastian Izzard Asian Artでは、状態も素晴らしい初期浮世絵から春信等の…

「価値の基準」。

今日のニューヨークは、再びマイナス7度…寒さも好い加減嫌にして欲しいが、昨日のハーレムのビル倒壊の被害に会った人の事を考えれば、文句は云えない。さてこの間、朝起きて何時もの様にNBCの朝番組を見ていたら、いきなり佐村河内守氏が画面に出て来て驚い…

不安を抱かせる「アート・フェア」。

相変わらずの時差ボケに悩みながら仕事をこなして居るが、こんなに寒いのにニューヨークは何と今週末から「夏時間」…そして今週末は、イヴェントも多い。その木曜日…先ずは「Asian Art Week」の先陣を切る、柳孝一氏のギャラリー・オープニングへマヨンセと…

「12 Years a Slave」、または「人類の99%は奴隷で有る」。

マイナス8度のニューヨークに戻って来た。日本最後の日々は、関西にトンボ帰りしたりして、インフルエンザに罹った事に因るスケジュールの混乱の調整を試みたが、焼け石に水。然し、下見会や大きな取引の進展も有ったので、日本に行った甲斐も有ったと云う物…

信仰の「フィギュア」。

気が付けば、何と今日から3月…そして東京下見会が、無事終了した。今回も2日間で180名に及ぶ方々に来て頂き、レギュラーの「日本・韓国美術」セールと、アジア宗教美術の特別セール「信仰の美」の両セールからの、ハイライトを観て楽しんで頂いた。今回の展…

「稀覯本」の虜。

いやぁ、今回のインフルエンザには本当に参った。熱がやっと下がったのは、日曜日…発症から6日目の事で、38度より熱が中々下がらなかった為、その前々日には今一度病院に行った程だった。発熱中は勿論外には出れず、超厚着をして部屋で何をして居たかと云う…

一寸理不尽な隔離。

福島で、また100トンもの超高濃度(億ベクレル単位)汚染水が漏れ捲ってる。総理には良い加減「有言実行」して頂き、「undercontrol」して貰いたい。出来ないなら、オリンピック候補地返還しなきゃですね。何せ、世界に嘘吐いてるんだから。そして女子フィギ…

ウォーホルは「浮世絵師」で有る。

ジャンプの「レジェンド」葛西選手が、悲願の個人メダルを取った。41歳、7度目のオリンピックで滔々メダリストに為った彼のあの笑顔、あの体全体で表現した歓びに感動した!スノボーの平野選手の様に15歳でメダリストに為る人も居るが、こう云う人も居る所が…

A Journey with "Art of Devotion."

都知事選の結果を見て、益々東京に戻りたく無くなったが、此方は相変わらず激寒のニューヨーク…もうマイナス8度、10度は当ったり前に為って仕舞った。そんな数日前、朝起きて或るネット・ニュースを読んで、朝っぱらから爆笑して仕舞った。それは「飲酒の邦…

神の存在と不在:「火まつり」。

全く以って、今年のニューヨークは寒い。東京も大雪だそうだが、此方も先週また2度も雪が降り、道はグシャグシャ…そんな中、ファッション・ウィークの開催時期に合わせて日本の百貨店がソーホーのグリーン・ストリートに出した、ポップアップ・ストアのオー…

闘争本能と一体感を生む「オリジナリティ」。

日曜日、ショックなニュースが入って来た…大好きだった俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが、注射器を腕に刺した侭、オーヴァー・ドースで1人風呂場で死亡した。未だ46歳だった。ホフマンは、誰が何と云っても名優だった。彼の演技は「ビッグ・リボウスキ…

「マヨ千代」デビュー@杉本茶室「今冥途」。

今日は先ずは、先日の「グラミー賞」から。今回は賞の行方に殆ど関心が無かったので、そのステージだけを楽しみにして居たのだが、幾つかには眼を瞠り、正直幾つかにはガッカリした。では「Disappointing」の方から…先ずは、授賞式最初のパフォーマンスだっ…

「生きている事が全て」:辻井伸行@カーネギー・ホール。

またまた極寒に戻ったニューヨーク…そんな寒い夜に心が芯から暖まる、アメリカ人の友人から貰った或るDVDを観た。そのDVDとは「A Surprise in Texas」。2009年に開催された「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」のドキュメントで有る。恐らく…

雪の夜長の「続・濫読日誌」。

先ずは嬉しいニュース。田中将大投手が、何と7年1億5500万ドル(約162億円)と云う破格の契約で、ヤンキース入団を決めたとの事。物凄い金額と思うが、田中投手の実力は認めても、一回も大リーグで投げた事の無い若いピッチャーに、これだけの「投資」が出来…

「ユズリハ」。

今日は先ずは目出度いニュースから…「第86回アカデミー賞」のノミネート作品が発表された。最多ノミネートは、「グラヴィティ」と「アメリカン・ハッスル」で各10部門ずつ。この2作品は筆者も大本命だと思うので何も異論は無いが、それより素晴らしくも嬉し…

「初釜」Part.II、そして「文芸誌」の愉しみ。

先ずは大ニュース!ニューヨーク・タイムズに拠ると(→http://www.nytimes.com/2014/01/16/arts/design/buyer-of-142-4-million-bacon-painting-identified-as-elaine-wynn.html?ref=arts&_r=0)、昨年11月にクリスティーズで売られ、オークション史上世界最…

自然と人に就いて考えた、雪の日の「初釜」。

本当に寒かったニューヨークだが、寒さも漸く峠を越え、この週末は摂氏13度と暖かくも雨模様。そんな金曜日は、マヨンセと裏千家ニューヨーク出張所の「初釜」に出席した。朝起きると、外は雪…「雪の日に茶事をせぬは」と云うが、実際ニューヨークでお茶の日…

極寒中の濫読日誌。

いやぁ、マジに寒い…。記録的寒波に襲われて居る東海岸、シカゴやデトロイトでは零下20度以下、そして筆者の住むニューヨークでもマイナス12度等、最早当たり前…昨日の朝に至っては、時差ボケの頭を振りながら「華氏4℃(摂氏−15.5℃)」の中を30分間歩いて出…

吸血鬼と茶の湯者。

謹賀新年。人生51回目の今年の新年は、日本で迎えた。正月恒例の家族食事会、神田明神での昇殿参拝を済ませると、日本滞在最終日2日の夜は銀座で、文化人類学者のM氏とトリュフや高麗人参等の「フレーヴァード小籠包」を頬張り乍ら、夢や呪い、「コックリさ…